りっちぃの音楽ざんまい---------------◆ りっちぃの音楽ノート ◆
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あっ、みつかっちゃった。これからもよろしくm(__)m

フェアウェルツアーの向こう側は…。
EAGLES IN OSAKA DOME  − 第 1 部 −

EAGLES @ OSAKA DOME 2004/11/03 Wed

 結論から言うと、ほんとにこれで「フェアウェル(お別れ)」なんてあまりにも勿体無い。そう思わずにはいられないほど、THE EAGLESのステージは素晴らしいものだった。

 今回のライヴは、ネットや、ラジオなどで「3時間になる」と噂が立っていたので、ゆっくり行こうといつもよりやや遅く自宅を出発。それは同行の姉も同じで、大正駅で開場の
30分前に待ち合わせることにした。
 最近、ライヴ前には腹ごしらえをしないと持たないので、大阪ドーム内のケンタッキーでフライドチキンを購入。席に持ち込んでひたすらガツガツと食べる。「3時間なんて体力が持つかなぁ」と思っていたが、席はスタンド。それも下段の最上段でほぼ3時間、座って「鑑賞」したので、まったくそんな心配は無用だった。

 3時間のステージ構成は、第一部第二部の間に20分の休憩があり、第一部は初期のヒット曲を、第二部は中後期のヒット曲、それに各メンバーのソロ曲も多数演奏されていたという。
定刻を少し過ぎ、メンバーがステージに現れた。確か
EAGLESはメンバー4人のはずだが、ステージ上には12人もいる。今回(といっても観るのは初めて)、EAGLESはホーンセクション兼コーラス隊4名とキーボード奏者1名、ピアノ奏者1名、ドラマー1名、ギター1名の計8名のサポートメンバーを従えている。

 「
The Long Run」の演奏が始まると会場は「オオーッ」とどよめいた。演奏は圧倒的なクオリティを保っており、座ってじっくり聴くに値するものだ。アリーナ席であれば「身体全体」で音を感じることが出来るが、スタンドだとそれは望めない。が、たとえ「耳で聴くだけ」であっても充分に満足のいく演奏力を誇っている。EAGLESは本当に凄い。

 一曲目が終わり、「コンバンハ、オオサカ。」のごく一般的な日本語の
MCが披露された。
第一部は、初期のヒット曲の数々が演奏された。「
HOTEL CALIFORNIA」アルバムに収録のナンバー「New Kids In Town」や、「Wasted Time」なども含まれていて、その「Wasted Time」のラストではメンバーの若かりし日々のスライドも数枚上映され、「フェアウェルモード」になっていた。第一部で特に印象的だったのはやはりこの曲、「One Of These Night」。邦題は「呪われた夜」。初期EAGLESの代表的ナンバーで、CDで聴くより何十倍も「ヘヴィ」なのには驚いた。迫力ある演奏はハードロックバンドのように骨太で力強く、EAGLESがただの「産業ロック(ホントはこの言葉嫌いなんだよ)バンド」ではないことが窺い知れ、何故だか妙に嬉しくなった。

 その次に演奏された曲は、「
Lyin' Eyes」。これもポップで楽しくまたグルーヴィーな曲で演奏も素晴らしかった。うっとりと聴いていたのに、急に曲タイトルが気になり、持ちこんだ「グレイテスト・ヒッツ1971-1975」のライナーをバッグから出してページをめくり必死で調べた。せっかくの名演の途中でこんなアホなことをして、肝心の演奏も最期の方を聴きそびれてしまった。今や後悔してもしきれない。第一部では、ドン・ヘンリーのソロ曲「Boys Of Summer」(近年、THE ATARISがリメイクしたのは記憶に新しいところ)も演奏されたが、EAGLESの数々の名曲に比べれば、この曲ですら霞んでしまっていた。

 
EAGLESの音楽性に多大な影響を持ちこんだとされるジョー・ウォルシュが存在感たっぷりに歌う「In The City」。そして、ポップでメロディアスなロックナンバー「Aleady Gone」で第一部は幕を下ろした。

フェアウェルツアーの向こう側は…。
EAGLES IN OSAKA DOME  − 第 2 部 −

EAGLES @ OSAKA DOME 2004/11/03 Wed

20分の休憩はWCに行ったり、ライヴ中ミニノートに書き留めた「曲目リスト」を見直したりして過ごした。左席の男性が東京公演の「セットリスト(!)」を見ていたので、厚かましくも見せていただいた。それによると第二部一曲目は「やらないなぁ」と思っていた、「Tequira Sunrise」になるようだ。全部見ることも出来たが、玉手箱を開ける楽しみがなくなるのでさすがにそれはしなかった。ラストの曲が短い題名というのはなんとなく見てしまったが…。

 やがて第二部が始まり、ギターの4名とも椅子に腰掛けてリラックスムードな中演奏されたのは、やはり「
Tequira Sunrise」。東京公演と同じセットのようだ。まぁ、サポートメンバーもいることだし、そうそうセット変更も難しいのだろう。その後もメンバーはしばらく座ったまま、ギターを手にして演奏している。9.11のことを歌った曲もあるようだ。この曲が2枚組ベストに収録されている新曲「Hole In The World」だろうか。

 実は、先に挙げたグレイテストヒッツと、
HOTEL CALIFORNIAアルバムしか予習していなかった私。ホントは2枚組ベストでも買えばよかったのに、「スタンド」なのでそんなに気合いは入っていなかったのだ、ライヴを実際に目にするまでは。。

 ドラムスティックが「カチカチ」と拍子を取り、「
Take It To The Limit」が始まった。この曲アルバムで聴くと独特の「なごみ感」がいいのだが、ライヴではやや弱々しく聴こえて残念だった。曲の本来の良さが生かされていないのではと思う。
第二部の曲目は知らない曲がほとんどだったのは、悲しかったが、ロック色の強い曲が多く、それでも十分に楽しめた。それにヒット曲の多いバンドなので、曲名は知らなくても「あー、聴いたことある」という曲は結構あったのが救いだった。
 音響は第一部よりかなり大きく、ここはホントにスタンドか?と思うくらいビリビリと鼓膜を刺激し続ける。

 それぞれの楽曲がアディショナルプレイヤー達の見事な演奏の効果もあり、ドラマティックにエンターテインメント性たっぷりに聴き応えあるものになっていた。
サックスのしっとりと艶のある音色でスタートする曲があるかと思うと、ヘヴィなギターソロが堪能できる曲もあり、聴き手を飽きさせないヴァラエティに富んだ豊かな音楽性が感じられる。
 
EAGLESはメンバー全員ヴォーカルを取れるが、特にジョー・ウォルシュのスクリーミングな声はHMシンガーにも劣らない声量でよく響き渡り、耳が痛いくらい。そんなジョーは工事現場のヘルメットを被ってギターをプレイしたり、結構「目立ちたがり屋さん」だった。

 第二部で一番印象に残っているのはアンコール。観客が聴きたくて堪らなかっただろうこの曲。哀愁のトロンボーンの導入部から、ギターのえもいわれぬイントロがドーム中を包み込むと、演奏されたのは「
Hotel California」。12弦ギター、オルガン、キーボード。さすがにサックスはなかった。ドンがドラムスを叩きながら、歌い出す。この曲を聴くのは、実は2度目。1990年の「New Years Gig」イベントでドンが歌うのを聴いて以来だ。
 しかし、今夜の「
Hotel California」は格別だ。長い間寝かせておいたウィスキーにも似た深い味わいが心を満たしていく。。(ってあくまでイメージですが。)
でも、ドンの歌は先走り過ぎ、バックの演奏より速いテンポで進んでいるように感じられたのが唯一残念だった。。
 そんなことはどうでも良くなるほど、演奏自体は最高レヴェル。私はただ無心で演奏に耳を傾けていた。「言葉を失う」とはこのことを言うのだろうか。「感動」というありきたりの表現などは全く意味をなさない深い深い「何か」が確かにそこにあった。

 名曲の名演が終了し、がらりと変わって明るい曲調の曲が2曲ほど演奏されると、いよいよこのショウも終わりが近いことをスタンドのオーディエンスも(私も)感じ、皆一斉に席から立ちあがった。
 有名な「
Take It Easy」。やっとここで登場だ。ヴァイオリンが導入されているのにはちょっと驚いたが、リラックスした楽しいムードで一杯だ。私も手拍子を叩きながら思い切りエンジョイした。

 「
Take It Easy」で盛り上がって終了するかと思われたが、もう一曲ラストに用意されていた。しっとりとしたバラードの「Desperade」邦題は「ならず者」。ピアノとキーボードをバックにステージ中央でドン・ヘンリーがしゃがれた声で切々と歌い上げる、彼にも何か込み上げるものがあるようだった。

 そして、歌い終わるとドンを照らしていた紫色のライトが消え、ステージは真っ暗になり、余韻に浸る間もなく無情にも客電が明々と点灯。
EAGLESの3時間にも渡るステージはあっけなく終わりを告げたのだった。

「フェアウェルツアー」の向こう側。そこにどんな未来が待っているのだろうか?
再び
EAGLESのショウを観る日は訪れるのだろうか……。


 ♪
SET LIST

第一部
 01. 
The Long Run
 02. 
New Kid In Town
 03. 
Wasted Time
 04. 
Peaceful Easy Feeling
 05. 
I Can't Tell You Why
 06. 
One Of These Nights
 07. 
Lyin' Eyes
 08. 
The Boys Of Summer
 
09. In The City
 
10. Already Gone

第二部
 11. 
Tequla Sunrise
 12. 
Love Will Keep Us Alive
 13. 
Hole In The World
 14. 
Take It To The Limit
 
15. You Belong To The City
 16. 
Walk Away
 17. 
Sunset Grill
 
18. Life's Been Good
 19. 
Dirty Laundry
 20. 
Funk #49
 21. 
Heartache Tonight
 22. 
Life In The Fast Lane
(encore 1)
 
23. Hotel California
(encore 2)
 24. 
Rocky Mountain Way
 25. 
All She Wants To Do Is Dance
(encore 3)
 26. 
Take It Easy
 
27. Desperado

2004年11月13日


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